とても暑い夏でしたが、皆さまお元気でおすごしでしょうか?

朝晩の涼風にホッとするようになると、そろそろ爽やかな秋の訪れと、コンサートシーズンが待ち遠しいです!(^^)!

チェンバロ20188月

ところで、皆さんは、バロック音楽の演奏で “オリジナル楽器”という言葉を聞いたことはありますか? 古楽器とも呼ばれます!

それは、誰かがオリジナルに作った楽器ではありませんし、骨董屋に置かれているような古い楽器のことでもありません(^O^)/

 

バロック音楽(17~18世紀)を演奏するときに用いられる、その曲が作られた当時の楽器、あるいはその楽器をモデルにして製作された楽器のことを、“オリジナル楽器”といいます。

それは、わたしたちが普段耳にしている現代の楽器とは、構造が違いますので、音色も音楽表現も変わってきます♪

 

例えば、ヴァイオリンのオリジナル楽器(バロックヴァイオリン)は、現代の楽器とは、弓の形状、弦の材質や張力が異なりますし、楽器を肩と顎で挟んで弾くことはしません。

肩の上に楽器を乗せるだけで、弓を軽やかに動かして演奏します。

そこから生まれる響きは柔らかく、メリハリがはっきりしていて、楽器で“歌う”というよりは、“語る”といった印象です。

初めは(聴き慣れないうちは)違和感があるかもしれませんが、聴いているうちにその繊細な響き、ストレートに入ってくる音楽に、たまらなく心惹かれるかもしれません!

 

そして、それがまさに当時の作曲家が意図した音楽です!!

例えば、バロック時代の最も知られている作曲家といえば、“バッハ”ですよね(^^)

鍵盤楽器でいうと、バッハの当時には今のような“ピアノ”はまだ存在していません。

オルガン、チェンバロ、クラヴィコードといった楽器で演奏されていました。

チェンバロの音色は大きなコンサートホールには向きませんが、小さなサロンや宮廷の一室では、その音色の美しさ、響きの色彩感で人々の耳を楽しませ、心を癒していたのでしょうね♪

 

皆さんも機会があれば、ぜひオリジナル楽器でのバロック音楽を聴いてみてくださいね!

あなたにとっての新しい音楽の体験となるかもしれませんよ☆

 

今日は、“オリジナル楽器”のご紹介でした♪

 

♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫

 

さて、わたしが出演するコンサートのお知らせです。

10月4日(木) 19時開演 ホテルオークラ神戸 チャペルリヴァージュにて

古楽集団“ら・ばんだ”によるバロックコンサートが開催されます。

関西をリードするオリジナル楽器奏者が集まったグループです!

詳しくはお知らせのページをご覧ください♪