大人のレッスンでは、一人ひとりの生徒さんに合った、教材やレッスンの進め方をしています。
基本的には、ご自分の弾きたい曲を弾いていただくことが多いです。
前回のブログでお話したKさんの場合は、数か月かけて名曲を仕上げると共に、1回か2回のレッスンで弾きこなせるような、曲集を練習してもらっています。
そうすることで、少し頑張れば弾けるようになるという上達の喜びを、味わい続けることができますし、少しずつ着実に力を付けていくことができるからです。
例えば、バスティンの「おとなのピアノ教本」を使うことが多いです。
この教本は、無理なく楽しみながら、ピアノの基本を身に付けていくことができます。中にはジャズっぽい曲もあり、バラエティに富んだ選曲となっています。さらに楽典の簡単な知識も学ぶことができます。
また、指の動きをよくして、タッチを作るために「ピアノのテクニック」という教則本を同時にしながら、指の使い方やいろいろなリズムの弾き方を練習しています。
このように、時間をかけてじっくり取り組む曲と、短期間で進んでいける曲を組み合わせて、どなたでも、少しずつ確実に上達していけるようなレッスンプログラムを組んでいます。