今日は、神戸でおこなわれた『声と呼吸のワークショップ』に行ってきました。私が、7、8年前から時々受講しているワークですが、今回久しぶりに平川先生にお会いしたくなり、参加しました。

平川先生は、声楽家であると同時に、スイスとドイツの呼吸法専門機関で長年研鑽を積まれ、日本では数少ない呼吸法の教師として、東京をはじめ各地でご活躍の先生です。

ワークショップへは、オペラ歌手の方、朗読をされている方、コーラスをされている方など、皆さんそれぞれの思いを持って集まって来られます。
私は、「聴いて下さる方々により伝わるような演奏がしたい!」というのが目的です。

ピアノを弾くのに、呼吸が大事!!と言っても、ピンとこないかもしれませんが、実はとても大切なのです。

なぜなら、ピアノでも他の楽器の演奏でも、「音楽は歌であったり、語りであったり、息遣いそのもの」だからです。

呼吸のない音楽は、息がつまりそうで心地よく聴くことはできないでしょう。
また、呼吸が浅くなっていると音楽も表面的なものになり、何かを伝えられるような演奏にはならないでしょう。

「練習のときにはうまくいっていたのに、本番では緊張して・・・」というときには、たいてい呼吸がうまくいっていないことが多いです。

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ワークショップでは、「呼吸はこのようにしましょう」などという指導はありません。
息は勝手に入ってくるもの!!ということで、からだがうまく使えれば、自然に楽な良い呼吸ができ、からだの中に動きが起こるということです。

ワークは2時間半、からだを思いっきり伸ばしたり、からだのあちこちに注意を向けたりしていきました。
いろいろな動きをしながら、声を出したり歌ったりしました。

そうしているうちに、からだがストーンと楽になり、重力が上手く使えて、安定した感じが出てきました。

「熱々の焼き芋をハフハフしながら食べているように~」
「ネコが日向ぼっこしているような顔をして~」
「クリームパイを顔に投げつけられて、横にピチャーと飛び広がるようなイメージで~」
「アホ~な顔をして~」

などと、とても愉快な様々なたとえによる指示があって、(これを読まれても、何のことやらさっぱり分からないのでは、と思いますが…)
その通りにしていくと、不思議なことに、自然に遠くに飛ぶ声が出せるようになっていくのです!

そのようなからだの使い方を覚えられたら、ピアノでも、遠くまで飛ぶよい音、生き生きとした音楽ができるようになると思います。

私は、このようにして、からだのよい使い方を見つけていくことで、出したい音や奏でたい音楽に少しずつ近づいていけるような気がしています。

これからも、自分自身の可能性を広げるために、呼吸法や“からだ育て”を楽しんでいきたいです♪